熱中症警戒アラート発令！怖いのはコロナもだけじゃない！発令基準・発令されたらどうしたらいい？

熱中症警戒アラート

熱中症警戒アラートとは

2020年夏、関東甲信地方（東京・千葉・神奈川・埼玉・栃木・茨城・群馬・長野）で、令和2年7月から10月第4水曜日までを対象とした期間に、予想最高気温が湿度と温度を総合的に見て制定された暑さ指数（WBGT）が33以上になることが予想される場合に、環境省と気象庁が共同で「熱中症警戒アラート（試行）」を発表し、熱中症への警戒を呼びかけることとなりました。

環境大臣の小泉進次郎氏は「この暑さは災害急の暑さ」と言及しています。
毎年熱中症で救急搬送される人が多い日本の夏ですが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で夏の暑い中でも感染対策のためマスクが欠かせなくなっています。そのマスクが体温の上昇を促してしまうとのこと。
実際筆者もマスクをつけた状態で自転車で10分走っただけで、軽い頭痛がしてきました。

ちなみにこの熱中症アラートは、2020年は試行という段階で、試験的にまず関東甲信地方で発令することとなりました。状況を見て令和３年度から全国展開するということです。

暑さ指数（WBGT）とは？

そもそも、暑さ指数（WBGT）とはどういう数値なのか？数値だけ見ると気温のような数値なのですが、気温とは違うのでしょうか？
暑さ指数（WBGT（湿球黒球温度）：Wet Bulb Globe Temperature）は、1954年にアメリカで【熱中症を予防することを目的】として提案された指標です。単位は気温と同じ摂氏度（℃）で示されますが、その値は気温とは異なります。暑さ指数（WBGT）は人体と外気との熱のやりとり（熱収支）に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい「湿度」「日射・輻射(ふくしゃ)」など周辺の熱環境、「気温」の３つを取り入れた指標なのです。
ただし、暑さ指数（WBGT）の予測値と現在の暑さ指数の推計値（実況推定値）は、気象庁の資料に基づいて独自の方法で算出したものであるため、実際の値とは若干異なることがあるそうです。また、住宅やオフィス街等立地条件によっても値は若干異なると考えらるとのことです。

熱中症アラートはいつ出るの？発令のタイミングは？

では、熱中症アラートが出されるのはどのタイミングなのか、以下に説明いたします。

■前日17時過ぎに翌日の暑さ指数（WBGT）が33以上を予想する場合に発表、当日17時過ぎにも発表される。
■当日17時過ぎに新たに暑さ指数（WBGT）が33以上を予想する場合には、当日17時過ぎに発表される。

実際に外出してからアラートを出されても・・・という事もありますので、発令のタイミングが前日なのはありがたいですね。熱中症にかからないために、翌日の暑さ指数（WBGT）予想をチェックして対策しておく事をおすすめします。テレビやネットなど各メディアで天気予報とともに出してもらえるとすごくありがたいです。

熱中症警戒アラートを確認する

※環境省のサイトにジャンプします

コロナの症状と熱中症の症状は似ている？

新型コロナウイルスの症状とコロナウイルスの症状が似ていると、話題になっています。共通の症状は、全身倦怠（けんたい）感、頭痛、吐き気や食欲がないといった消化器症状、筋肉痛、関節痛、発熱などこれらの症状は、すべて新型コロナと熱中症で共通して起こります。

迷った時は・・・
●まずは熱中症を疑った対応
●重症化しやすいのはどちらかというと熱中症
●自己判断は危険！かかりつけ医か近くの病院に相談する）

お医者さんでも、症状だけで見分けるのは難しいとのこと。
しかも、熱中症は、放っておくとその日のうちに死に至る危険性があり、急に重症化するという点では、コロナよりも熱中症のほうがかもしれないのです。

一体コロナなのか、熱中症なのか、お医者さんでも判別つかないのに素人の自分ではさらにわからないと思います。では、該当の症状が出た時にどうしたらいいのか？
まずは、熱中症でもコロナでも、無理をせずに涼しい場所で横になり、スポーツドリンクなどで水分補給をして回復を待つしか無いようです。ただ、今年からは万が一コロナであった場合の接触者への感染を防ぐためにできるだけ、ご自身での対策を。ただ、お子様など自分ひとりで対応が難しい場合、対応する方がマスク、手袋などで感染対策を最大限にした状態で解放してあげてください。
熱中症の場合、軽度であれば、身体を冷やす、衣類などの締付けなどを緩める、電解質の水分補給をする、などで安静にしていれば、重症化は防げます。ただ、意識がない、意識はあるが動くことが困難、などすでに重症化している場合は非常に危険ですので、救急車を呼ぶ事をおすすめします。
コロナ渦で医療関係者の方に迷惑が・・・と思うかもしれませんが、熱中症も市に至る危険性は非常に高い病気であるという認識を持っておいてください。