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第161回 授賞速報 芥川賞 ノミネート作品・作家紹介【令和初 2019年上半期】今村夏子 むらさきのスカートの女

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令和初の芥川賞は?
第161回芥川龍之介賞候補作品決定!


2019年上半期、第161回 芥川龍之介賞の候補作品が決定いたしました。選考委員会は、2019年7月17日(水)午後4時から築地・新喜楽で開催予定です。令和初の記念すべき授賞作となるのはどの作品か?また、その作品の作家は誰になるのか?今からとても楽しみです。この記事では、第161回 芥川賞のノミネート作品と作家、さらに作家の他作品も紹介していきます。

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芥川龍之介賞とは?

芥川龍之介賞とは、文藝春秋の創業者・菊池寛(きくちひろし)氏が、友人である芥川龍之介(あくたがわりゅうのすけ)氏の名を記念し制定しました。この時、直木賞も同時に昭和10年に制定されました。対象となる作品は、雑誌に発表された、新進作家による純文学の中・短編作品のなかで、最も優秀な作品に贈られる賞となります。受賞者には正賞として懐中時計、副賞として100万円が渡されます。芥川賞の選考は年2回あり、上半期(前年12月~5月までに発表された作品)の選考会は7月中旬に行われ、下半期(6月~11月までに発表された作品)の選考会は翌年1月中旬に行われます。

第161回 芥川賞 選考方法

第161回 芥川賞 は第161回芥川龍之介賞の選考委員会が2019年7月17日(水)16:00より築地・新喜楽で開催され、6人の作家の6作品の中から選出されます。受賞作は「文藝春秋」9月号に全文が掲載されます。現在の選考委員は、小川洋子・奥泉光・川上弘美・島田雅彦・髙樹のぶ子・堀江敏幸・宮本輝・山田詠美・吉田修一の各氏です。選考委員のメンバーは変更となる場合があります。

 

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2019年 第161回 芥川賞 決定

2019年 第161回 芥川賞 は今村夏子(いまむら なつこ)さんのむらさきのスカートの女が授賞しました。

2019年 第161回 芥川賞 ノミネート作品・作家 授賞結果

候補者名:今村夏子(いまむら なつこ) 授賞

ノミネート作品:むらさきのスカートの女
掲載誌:小説トリッパー
月号:春号

【作者略歴】
1980年生まれ。大学卒業後、清掃のアルバイトなどを転転としていた、29歳の時に職場で「あした休んでください」といわれ、帰宅途中に突然小説を書こうと思いついたといいます。自身を投影させているような登場人物の心情、平凡な日常が一転してしまう出来事は、誰にでもありうるような気持ちになり読む者の心をざわめかせます。
2010年「あたらしい娘」(のちに「こちらあみ子」に改題)で第26回太宰治賞を受賞。2011年「こちらあみ子」でデビュー。多くの賞の受賞歴があり、2016年には「あひる」で芥川賞候補としてノミネートしたが惜しくも授賞を逃しています。

【ノミネート作品】
近所に住む「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性が気になって仕方のない〈わたし〉は、彼女と「ともだち」になるために〈わたし〉の職場で彼女が働きだすよう誘導する。
『あひる』、『星の子』が芥川賞候補となった話題の著者による待望の新作中篇。

今村夏子 むらさきのスカートの女 2019芥川賞 ノミネート作品 直木賞 2019 芥川賞選考委員 2019 芥川賞選評 2019

 

【他 作 品】
「こちらあみ子」2011年筑摩書房刊 第24回三島由紀夫賞受賞
「あひる」16年たべるのがおそいvol.1 第155回芥川賞候補、単行本は16年書肆侃侃房刊・第5回河合隼雄物語賞受賞
「星の子」17年小説トリッパー春号・第157回芥川賞候補、単行本は17年朝日新聞出版刊・第39回野間文芸新人賞受賞
「木になった亜沙」文學界17年10月号
「ある夜の思い出」18年たべるのがおそいvol.5
「父と私の桜尾通り商店街」19年KADOKAWA刊

候補者名:高山羽根子(たかやま はねこ)

ノミネート作品:カム・ギャザー・ラウンド・ピープル
掲載誌:すばる
月号:5月号

【作者略歴】
1975年生まれ。多摩美術大学美術学部絵画学科卒。2010年「うどん キツネつきの」が第1回創元SF短編賞の佳作に選出される。同年、同作を収録したアンソロジー『原色の想像力』(創元SF文庫)でデビュー。2016年「太陽の側の島」で第2回林芙美子文学賞受賞。
高山羽根子の作品は、SF的要素を孕んだ作風で日常のたわいもない記憶が、突如意味を持つ瞬間があるという事を思い出させてくれるような不思議な感覚にとらわれます。

【ノミネート作品】
おばあちゃんは背中が一番美しかったこと、下校中知らないおじさんにお腹をなめられたこと、自分の言いたいことを看板に書いたりする「やりかた」があると知ったこと、高校時代、話のつまらない「ニシダ」という友だちがいたこと……。大人になった「私」は雨宿りのために立ち寄ったお店で「イズミ」と出会う。イズミは東京の記録を撮りため、SNSにアップしている。映像の中、デモの先頭に立っているのは、ワンピース姿の美しい男性、成長したニシダだった。
イズミにつれられてやってきたデモの群衆の中、ニシダはステージの上から私を見つけ、私は逃げ出した。敷き詰められた過去の記憶とともに、私は渋谷の街を思い切り走る、ニシダにつかまらないように。

 

【他 作 品】
「うどん キツネつきの」2014年東京創元社刊・第36回日本SF大賞最終候補
「太陽の側の島」16年婦人公論4月12日号
「オブジェクタム」18年小説トリッパー春号、単行本は18年朝日新聞出版刊(「太陽の側の島」併録)・第39回日本SF大賞最終候補。「居た場所」18年文藝冬季号=第160回芥川賞候補、単行本は19年河出書房新社刊。

候補者名:古市憲寿(ふるいち のりとし)

ノミネート作品:百の夜は跳ねて
掲載誌:新潮
月号:6月号

【作者略歴】
1985年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業、東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。2013年第4回日本学術振興会「育志賞」受賞。慶應義塾大学SFC研究所上席所員。
テレビ番組でコメンテーターとしても活躍し、2018年下半期の芥川賞で「平成くん、さようなら」で候補作にノミネートするが惜しくも授賞を逃す。

【ノミネート作品】
この小説は、決定的に新しい。「令和」時代の文学の扉を開く、渾身の長編小説。「格差ってのは上と下にだけあるんじゃない。同じ高さにもあるんだ」。僕は今日も、高層ビルの窓をかっぱいでいる。頭の中に響く声を聞きながら。そんな時、ふとガラスの向こうの老婆と目が合い……。現代の境界を越えた出逢いは何をもたらすのか。無機質な都市に光を灯す「生」の姿を切々と描ききった、比類なき現代小説。

古市憲寿 百の夜は跳ねて 2019芥川賞 ノミネート作品 直木賞 2019 芥川賞選考委員 2019 芥川賞選評 2019

 

【他 作 品】
『絶望の国の幸福な若者たち』2011年講談社刊
『保育園義務教育化』15年小学館刊
「彼は本当は優しい」18年文學界4月号
「平成くん、さようなら」18年文學界9月号・第160回芥川賞候補、単行本は18年文藝春秋刊

候補者名:古川真人(ふるかわ まこと)

ノミネート作品:ラッコの家
掲載誌:新潮
月号:6月号

【作者略歴】
1988年生まれ。第一薬科大学付属高等学校卒。2016年「縫わんばならん」で第48回新潮新人賞を受賞しデビュー。
日常的な「会話」や「音」をリアルに感じさせる、独特な文章の流れはどことなく郷愁を思い起こすスイッチになりうる作品。読むことで今、昔の幸福感のあり方や感じ方の変化を再発見させられます。

【ノミネート作品】
見えないからこそ見えてくるものがある。夢とリアルが絶え間なく交錯する老女は、自らの空想に怯えていたことを笑い飛ばして生きる。老女の〝意識の流れ〟を描く、実力派新人の芥川賞候補作。

 

【他 作 品】
「縫わんばならん」2016年新潮11月号・第156回芥川賞候補、単行本は17年新潮社刊
「四時過ぎの船」17年新潮6月号・第157回芥川賞候補、単行本は17年新潮社刊・第31回三島由紀夫賞候補
「窓」18年新潮7月号

候補者名:李琴峰(り ことみ)

ノミネート作品:五つ数えれば三日月が
掲載誌:文學界
月号:6月号

【作者略歴】
1989年生まれ。中国語を第一言語としながら、15歳より日本語を学習。また、その頃から中国語で小説創作を試みる。2013年、台湾大学卒業後に来日。15年に早稲田大学大学院日本語教育研究科修士課程を修了し、16年民間企業に就職。17年、「独舞」にて第60回群像新人文学賞優秀作を受賞しデビュー。18年末に勤務先を退職し、19年より作家・翻訳家・通訳者として活動中。

【ノミネート作品】
日本で働く台湾人の私。台湾人と結婚し、台湾に移り住んだ友人の実桜。平成最後の夏、二人は5年ぶりに東京で再会する。
話す言葉、住む国――選び取ってきたその先に、今だから伝えたい思いがある。

 

【他 作 品】
「独舞」群像17年6月号、単行本(『独り舞』と改題)は18年講談社刊
自身の訳による中国語版が『獨舞』として19年台湾・聯合文學出版社刊
「流光」17年群像11月号
「ディアスポラ・オブ・アジア」17年三田文學秋季号
「セイナイト」19年群像4月号

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第161回 芥川賞 選考委員

選考委員のメンバーは以下の通りです。選考委員全員が芥川賞授賞歴があるか、というとそうではないようですが、候補に上がったり、他の賞を授賞したり、と実績のある小説家達が名を連ねています。

小川 洋子(女57歳)2007上~:1990下「妊娠カレンダー」
奥泉 光(男63歳)  2012上~:1993下「石の来歴」
川上 弘美(女61歳) 2007上~:1996上「蛇を踏む」
島田 雅彦(男58歳) 2010下~:候補6回、受賞なし
高樹 のぶ子(女73歳)2001下~:1983下「光を抱く友よ」
堀江 敏幸(男55歳) 2012上~:2000下「熊の敷石」
宮本 輝(男72歳)  1995下~:1977下「螢川」
山田 詠美(女60歳) 2003上~:候補3回、受賞なし
吉田 修一(男50歳) 2016下~:2002上「パーク・ライフ」

候補作の絞込みは日本文学振興会から委託される形で、文藝春秋社員20名で構成される選考スタッフによって行なわれます。最終候補作が決定した時点で候補者に受賞の意志があるか確認を行い、最終候補作を発表します。その作品群より、選考委員達が授賞作品を選びます。

新井賞って何? 芥川賞 直木賞より注目されてる?

新井賞って何?

マニアが注目する新井賞とは、有楽町の三省堂の書店員の「新井さん」が個人で勝手に創設した賞なのです!新井さんが半年の中で一番気に入った本を選ぶそうです。ご本人曰く「芥川賞 直木賞の作品よりも面白いと思った作品」だそうです。
なぜここまで新井賞が注目されるのか?というと、単純に新井賞の作品は売れるから。ではなぜ売れるのか?というと、芥川賞作家の又吉直樹さん(芸人)は「有名な作家さん、いわゆるプロが選んだ作品とは違う視点、いわゆる身近な感覚でおもしろいという基準で選ばれているから」だそうです。確かに技法などで説明されてもピンとこない場合もあります。ご本人のインタビューでも「ごはんと一緒でどうせ食べるならおいしい方が良いみたいな感覚で選んでます」というコメントから、かなり身近に感じます。ちなみに、芥川賞 直木賞より売れてる作品もあるそうです。芥川賞作家の又吉直樹さん(芸人)も一度は選ばれてみたいとおっしゃってました。さらに、自ら新井さんに読んでほしくて本を私に来る作家さんもいらっしゃいました。ちなみに新井賞は、直木賞・芥川賞の発表と同じ日の夜に発表されます。

第9回 新井賞 授賞作

第9回 新井賞 授賞作は、はるな檸檬さんのダルちゃん1・2です。なんと今回はマンガが授賞。
資生堂のウェブ花椿にて2017年10月~2018年10月に連載されていた作品で、連載時より「しんどいけれど、読む手がとまらない」「ダルちゃんは、私だ」と大反響の声が集まった傑作コミックなのです。「誰かに合わせて生きていると、自分が本当は何を考えているのかわからなくなるけれど、それで相手が喜んでくれているのなら、人に合わせることの、何がいけないのだろう――。」ゆるめの絵とは相反して切実な作品なのです。

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第161回 芥川賞 ノミネート作品・作家紹介 授賞速報【令和初 2019年上半期】の記事はいかがでしたか?今回の芥川賞の候補作品をまだ読んでいない方は発表までに気になる作品を読んでみてはいかがでしょうか?すでに読んだ方は、どの作品が授賞するか、予想してみても面白いかもしれません。

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